格闘技

【1.25更新】井上尚弥対キム・イェジョンをブックメーカーの最新オッズから展望!試合日程もご紹介

1月11日追記
井上尚弥と対戦予定だったグッドマンが昨年の12月に続いて再び負傷し、試合のキャンセルが発表されました。また、グッドマンの代役としてリザーバー契約をしていた韓国のキム・イェジョン(世界11位)が井上尚弥に挑むことも決まりました。
この記事ではグッドマン戦に焦点を当てていましたが、新たにキム・イェジョンについての情報もお伝えします。
アイキャッチ

2025年1月24日(金)、東京・有明アリーナで世界が注目するビッグマッチが幕を開けます。

リングに立つのは、WBA・WBC・IBF・WBOスーパーバンタム級の統一王者、井上尚弥。対するはIBF・WBOランキング1位の挑戦者、サム・グッドマン。

ともに圧倒的なキャリアを誇る2人の激突は、まさに“無敗対決”としてボクシング史に刻まれる一戦となるでしょう。

“モンスター”の異名を持つ井上尚弥が、王座の絶対的な支配力を示し続けるのか──それとも、強豪選手を次々と下してきた実力派・グッドマンが歴史を覆すのか。世界中のボクシングファンが固唾を飲んで見守る、世紀の大決戦がいよいよ迫っています。

目次 ─ Table of Contents

最新オッズ・試合展望

2025年1月8日更新
井上尚弥
井上尚弥
1.05
サム・グッドマン
サム・グッドマン
8.81

早速ですが、井上尚弥とサム・グッドマンの試合のオッズを見ていきましょう。海外のブックメーカーではすでにオッズを公開しているところが多く、ほとんどのサイトで井上のオッズが低く設定されています。

これは井上の勝利が堅いと見られているためです。実際に多くの専門家やアナリスト、ボクシングファンたちの意見を見ると圧倒的に井上優勢なのです。

井上尚弥

その背景には、井上がこれまで見せてきた圧倒的な実績があります。28戦無敗、うち25試合をKO勝利で収めている井上はそのパンチ力とスピード、そしてテクニックをもって「最強のボクサー」として高く評価されています。

一方で、対戦相手のグッドマンも無敗のキャリアを誇る選手であり、これまでに数々の強敵を倒してきました。特にWBOオリエンタル王座やIBFインターコンチネンタル王座の獲得・防衛戦を通じて実力を証明し、IBF・WBOのランキング1位にまで上り詰めています。

グッドマン

しかし、オッズが示す通り、この試合で「ジャイアントキリング」が起きる可能性はかなり低いと見られています。オッズ上では井上の勝利が92%、サム・グッドマンの勝利は8%の確率です。さらに、井上がKOで勝つ確率は83%とされており、序盤から中盤にかけて決着がつく可能性が高いと分析されています。

グッドマンが井上の猛攻をしのぎ、持ち前のフットワークとジャブで距離を保ちながら試合を長引かせることができれば、チャンスが見えてくるかもしれません。しかし、これまで井上を倒すどころか、判定までもつれ込ませた選手はごくわずかです。

果たして“モンスター”井上尚弥はその名にふさわしい圧倒的な勝利を収めるのか、それともグッドマンが奇跡を起こすのか。試合当日が待ち遠しい限りです。

キム・イェジョン

井上尚弥
井上尚弥
1.05
キム・イェジョン
キム・イェジョン
23

今回新たに井上尚弥の対戦相手となったキム・イェジョンについてご紹介します。

キム・イェジョンは現在32歳の韓国のボクサーです。スーパーバンタム級をメインとしており、オーソドックスなファイトスタイルです。プロ戦績は21勝(13KO)2敗2分。「トラブルメーカー」という愛称で親しまれ、アグレッシブなファイトと基本に忠実なカウンターテクニックで知られています。

特筆すべきは日本人選手との対戦成績で、これまで7戦7勝負けなしの記録を残しており、対日本人では無類の強さを誇ります。また、これまでにWBCユース・スーパーバンタム級王座、IBFアジア同級王座、WBOオリエンタル同級王座などのタイトルを獲得。現在、WBO世界スーパーバンタム級11位にランクインしています。

今回、サム・グッドマンが負傷により試合を棄権したため、井上尚弥との代役挑戦者(リザーバー)として選ばれました。キム・イェジョンは「全力を尽くして8勝目を飾りたい」と意気込んでおり、ボクシングファンの期待も高まる一戦となりそうです。

試合日時・対戦カード・視聴方法

試合はいつ?

井上尚弥vsキム・イェジョンは2025年1月24日(金)NTTドコモ Presents Lemino BOXING 世界タイトル戦のメインカードとして組まれています。このイベントは井上戦以外にも対戦カードが目白押しとなっているため、ここで全対戦カードをご紹介します。

全対戦カード

第1試合
WBOアジア・ミニマム級タイトル戦
小林豪己 vs 高田勇仁
第2試合
日本スーパーバンタム級タイトル戦
下町俊貴 vs 平野岬
第3試合
60キロ契約10回戦
奈良井翼 vs 渡辺海
第4試合
東洋太平洋・WBOアジアウェルター級タイトル戦
佐々木尽 vs 坂井祥紀
セミ
WBO世界バンタム級タイトル戦
延期武居由樹 vs ユッタポン・トンディー
メイン
4団体統一世界王者防衛戦
井上尚弥 vs キム・イェジョン

視聴方法は?

井上尚弥が試合をする「NTTドコモ Presents Lemino BOXING 世界タイトル戦」は動画配信プラットフォームの「Lemino(レミノ)」で独占配信されます。

当日は無料で生中継される予定であるため、誰でも気軽に視聴することができます。2025年1月8日時点で、テレビやその他の配信サービスでの中継は予定されていない点には気を付けてください。

井上尚弥

ここでは井上尚弥のプロフィールをご紹介します。

名前井上尚弥
所属大橋ボクシングジム
誕生日1993.4.10
国籍日本
身長165cm
リーチ171cm
階級スーパーバンタム級
戦績28戦28勝(25KO)

井上尚弥は神奈川県出身で、大橋ボクシングジムに所属するプロボクサーです。2025年1月時点で、WBAスーパー、WBC、IBF、WBOスーパーバンタム級の統一王者として君臨し、ライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級の4階級制覇を成し遂げています。

その圧倒的な強さは、卓越した技術と驚異的なフィニッシュ能力に支えられています。高校時代から数々のアマチュアタイトルを獲得し、プロデビュー後は瞬く間に世界の頂点へと駆け上がりました。特に、その俊敏な動き、正確無比なパンチ、そして冷静な試合運びは「日本ボクシング界の最高傑作」と称され、国際的にも高い評価を受けています。

また、アメリカで権威あるボクシング誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングでは、日本人として初の1位に選出され、歴史的快挙を成し遂げました。

サム・グッドマン

ここではサム・グッドマンのプロフィールをご紹介します。

名前サム・グッドマン
所属No Limmit Boxing Promotions
誕生日1998.10.10
国籍オーストラリア
身長169cm
リーチ169cm
階級スーパーバンタム級
戦績19戦19勝(8KO)

サム・グッドマンはオーストラリア出身のスーパーバンタム級のボクサーです。9歳からボクシングを始め、アマチュア時代には100戦以上のキャリアを積み、バンタム級で世界ユース3位やオセアニア選手権優勝などの輝かしい実績を誇ります。

2018年にプロデビューしたグッドマンは、以来無敗を守り続けています。特に2022年5月には日本の富施郁哉を下し、WBOオリエンタルおよびIBFインターコンチネンタルのスーパーバンタム級王座を獲得し、その名を世界に広めました。

グッドマンのファイトスタイルはスピードとテクニックを活かした技巧派です。相手との距離を巧みにコントロールし、鋭いジャブと正確なパンチで相手を翻弄します。高いディフェンス能力を持ち、冷静な試合運びも特徴として持っており、「オーストラリアの新星」として高い評価を受けています。

プロモーション

ブックメーカーは井上尚弥の試合やタイトルマッチのようなビッグイベント時には特別なボーナスを提供することがあります。

特にビーベットやBET CHANNELでは格闘技に関連するプロモーションが豪華であり、格闘技ファン愛用のブックメーカーとなっています。

このイベントに関連するプロモーションが発表されたら、随時お伝えしていきます。

試合結果

注目のタイトルマッチは井上尚弥が序盤から試合のペースを握り、最終的には第4ラウンド2分25秒、鋭いワンツーでキム・イェジョンをKOし、4団体統一王者として3回目の防衛に成功しました。

第1ラウンドでは井上が慎重に相手の動きを観察しながら、左ジャブを駆使して徐々に距離を詰めていきました。対するキムもプレッシャーをかけつつ反撃を狙う姿勢を見せましたが、決定的なパンチを繰り出すことはできませんでした。

第2ラウンドになると井上がギアを上げ、右ストレートをボディーと頭に的確に打ち込み、じわじわとダメージを蓄積させました。続く第3ラウンドでは井上の積極性がさらに強まり、キムの左目には腫れが見られるなど、明らかに井上の優勢となっていきました。

第4ラウンドでは、キムがなんと両手を広げて挑発の仕草を見せるという場面もありました。それに応じた井上が手数を増やすと、キムは再び挑発。しかし、結果的にはこの戦略が裏目に出ます。

後ろに退きながら井上のレバーブローを受けつつ、3度目の挑発をした直後に井上の鋭いワンツーが頭にクリーンヒットしました。その決定打によってキムはキャンバスに沈み、試合はそのまま終了しました。

この勝利により、井上はプロ戦績を29戦全勝(22KO)とし、現役最多の世界戦通算24勝目を記録しました。試合後、井上は「全体的な内容には満足しているが、さらなる成長を目指していきたい」と語り、今後の展望に向けた意欲を示しました。