マーチンゲール法をブックメーカーで使うメリット・デメリット
マーチンゲール法とは、負けた場合に次のベット額を倍にしていくというシンプルな戦略のことです。
元々はカジノのルーレットを攻略するために考案されたものですが、現代ではルーレットのみならず多くの賭け事にマーチンゲール法が使われています。
ブックメーカーでもマーチンゲール法を利用することができますが、実際に実践するとなるとメリット・デメリットがそれぞれ存在します。この記事ではブックメーカーにおけるマーチンゲール法について詳しい解説をお届けします。
マーチンゲール法とは
マーチンゲール法は主にカジノで用いられる戦略の一つで、「負けた場合に前回の賭け金を倍にして賭け、勝ったら最初の賭け金に戻す」というものです。 勝利時にこれまでの損失を一気に取り返し、最初の賭け金分の利益を確保することを目的とした戦略です。
元々は18世紀のフランスでルーレットのようなカジノゲームで用いられていた戦略ですが、現在ではルーレットに限らず、あらゆるギャンブルで利用されています。もちろん、ブックメーカーでもマーチンゲール法を利用することができます。
ブックメーカーにおけるマーチンゲール法
具体的にブックメーカーでマーチンゲール法を使う方法をご紹介します。マーチンゲール法を実践するためには以下の3つのルールを守ってプレイすることを意識すると良いでしょう。
低いオッズを狙う
マーチンゲール法ではできるだけ勝つ確率が高いベットを選ぶことが重要です。したがって、オッズが低いベット、最低でも2倍程度のものを狙うのが基本です。低いオッズは勝利する確率が高いため、連敗のリスクを減らすことができます。
低オッズベットは大きな利益にはならないかもしれませんが、マーチンゲール法の目的は負けた時の損失を補うことなので、このアプローチが理にかなっています。
ベット上限額の数%程度から始める
資金管理が重要なマーチンゲール法では最初のベット額を慎重に決める必要があります。おすすめの方法はベット上限額の5%前後からスタートすることです。5%前後から始めることで、5連敗までなら許容できるラインとなるためです。
例えば、ベットに使える資金が100,000円であれば、最初のベット額を5,000円とし、それ以降は負けるたびに倍額を賭けていきます。これにより、連敗が続いても資金が尽きるリスクをある程度抑えながら、マーチンゲール法を実践できます。
勝つまで続ける
マーチンゲール法の基本的な戦略は最終的に勝つまで賭けを続けることです。勝った時点でこれまでの損失を全て取り戻し、さらに初回の賭け金分の利益を得ることができます。
但し、マーチンゲール法では資金管理の徹底が不可欠です。途中で資金が不足したり、ブックメーカーのマックスベットに達してしまうと実践し続けることができないため、リスクとリターンを常に意識しながら進めることが求められます。
マーチンゲール法のメリット
誰でも簡単に実践できる
マーチンゲール法は負けたら倍の賭け金をベットしていき、勝ったら最初の賭け金に戻すだけのシンプルなルールです。そのため、ブックメーカー初心者の方でもすぐに利用することができます。
また、低いオッズを狙って堅い選択肢を取り続けるため、スポーツに関する詳しい知識や分析も必要ありません。どんなスポーツでも強豪チームに賭け続けることで延々負けるというリスクを減らすことが可能です。
一度勝つだけでよい
マーチンゲール法は一度勝つだけでこれまでの損失をカバーできるという戦略です。ブックメーカーの攻略法には何連勝もすることを前提としているものも多くありますが、マーチンゲール法はそうではありません。たった一度の勝ちを積み重ねていくことでコツコツ利益を確保していきます。
マーチンゲール法のデメリット
一度に大きな利益は見込めない
マーチンゲール法で得られる利益は基本的に最初の賭け金のみです。最初の賭け金を1,000円に設定すれば、何連敗しようが勝利時には1,000円の利益となります。2倍より高いオッズに賭ければさらに大きな利益を得られますが、負けるリスクも増大するため本末転倒となるかもしれません。
マーチンゲール法では2倍程度の堅いオッズに賭け続けることを最適な立ち回りとします。そのため、一度に大金を獲得することは事実上不可能となります。これはマーチンゲール法のデメリットの一つとなるでしょう。
連敗時の賭け金の増え方に気を付ける
負けると賭け金を倍にして勝つまで賭け続けるマーチンゲール法ですが、賭け金の増え方には注意が必要です。仮に1,000円から始めた場合でも10連敗すると賭け金は100万円を超える規模となってしまいます。
以下に連敗を抑えるかがマーチンゲール法の肝ですが、連敗し続けた時の対処法を事前に設定しておくと無用なリスクを回避することができるかもしれません。
マーチンゲール法 よくある質問
マーチンゲール法は利用規約に反しない?
マーチンゲール法の実践は違法ではありません。どのブックメーカーでも利用することができます。
但し、ブックメーカーによっては低オッズに賭け続けるプレイングを規約違反としている場合があります。直接的にマーチンゲール法を禁止しているわけではありませんが、マーチンゲール法を行うために結果的に低オッズに賭け続けてしまい、ペナルティーの対象となるリスクは存在します。
マーチンゲール法に向いている人は?
マーチンゲール法に向いている人の特徴として以下の3つが挙げられます。
マーチンゲール法は負けた額を一度の勝利でカバーすることを本質とする戦略であり、一度に得られる利益は微々たるものです。そのため、一気に大金を得たい方や予算設定がガバガバな方はマーチンゲール法を利用すべきではありません。
また、連敗が続いた時の損切りルールを設定し、それを順守する意志の強さも重要となります。マーチンゲール法では連敗時の賭け金の増え方が爆発的であるため、熱くなってしまうとあっという間に資金がなくなってしまいます。勝つことよりも大きく負けないことを意識するようにしましょう。
マーチンゲール法は必勝?
マーチンゲール法は一度勝つだけで全ての損失が帳消しになり、利益が確保できる戦略ではありますが、必勝ではありません。 連敗時の賭け金の増え方に加えて、ブックメーカーによるマックスベット規制の存在もあるためです。
ブックメーカーはユーザーに対して一度のベットに「〇円まで」という規制を設けることがあります。これがブックメーカーによるマックスベット規制です。マーチンゲール法は負けた際に次の賭け金を倍にすることでこれまでの損失をカバーしますが、マックスベット規制で賭け金を倍にできない場合、損失をカバーすることは不可能となります。
資金が無限で、マックスベット規制がない状態であれば必勝法となるマーチンゲール法ですが、現実はそんなに甘いものではありません。