ハンディキャップを利用したスポーツベットの特徴と賭け方について
ハンディキャップとは、実力差のある試合にハンデをつけることによって、賭けのバランスを調整することをいいます。
実力が低いチームにハンデをつけることでオッズが調整され、高配当を狙える人気の高い賭け方になっています。ただ、スポーツベットに慣れていない方にすると少々難易度が高い賭け方かもしれません。
ハンディキャップの仕組みや賭け方について解説し、スポーツベットに慣れてきた方がハンディキャップを楽しむための情報を分かりやすく紹介していきます。
ハンディキャップとは
ブックメーカーのスポーツベットで提供されるハンディキャップとは、試合結果に対して数値を加算しておきバランスを調整したオッズのことです。 実力差が明白な試合に対して適用されることが多く、実力が劣るチームに予め1点や、1.5点というようなハンデを設定することでオッズの結果を複雑にします。
実力差が大きい試合では、強いチームのオッズが低くなるので少々物足りなさがありますが、ハンデが設定されたハンディキャップの場合はオッズが通常予想よりも高くなります。
ハンデがつくことで予想が難しくはなりますが、しっかりとした予想を行うことで配当が高くなるので、人気の高い賭け方となっています。
スポーツベット初心者の方には少々難しいかもしれませんが、少し慣れてきた方にはおすすめの賭け方です。今後ハンディキャップが楽しめるように仕組みや賭け方について解説していきます。
ハンディキャップの種類
ブックメーカーには大きく分けて以下の2種類のハンディキャップがあります。ヨーロピアンハンディキャップ、アジアンハンディキャップそれぞれを詳しく解説します。
ヨーロピアンハンディキャップ
ヨーロピアンハンディキャップは「ハンデの数値が整数」「勝利・引き分け・敗北の3種類に賭けられる」ということが特徴です。
アジアンハンディキャップは0.5や1.5などの小数点が付いたハンデの数値になりますが、ヨーロピアンハンディキャップは1や2などの整数がハンデの数値となります。
ハンデの数値が整数ということはハンデ込みの結果で引き分けが起こります。そのため、ヨーロピアンハンディキャップでは勝敗だけでなく、引き分けも賭けの選択肢に入りますので注意するようにしてください。
アジアンハンディキャップ
アジアンハンディキャップは「ハンデの数値が小数点単位」「引き分けがない」ということが特徴です。
ヨーロピアンハンディキャップと違い、ハンデの数値が小数点になっているため、引き分けの選択肢がありません。 例外として、実力が拮抗しているチームの試合ではハンデ0の場合があることや、アジアンハンディキャップなのに整数でハンデがついている場合があります。これらの場合では引き分けが起こり得ますが、引き分けだと賭けが無効となり返金されます。
またアジアンハンディキャップにはツーウェイ・ハンディキャップ(2way Handicap)と呼ばれるものがあります。これは、「+0.5,+1.0」や「-2.5,-3.0」のように、ハンデが2個ついているハンディキャップです。
このハンディキャップは賭け金を二等分し、それぞれのハンデで賭けることになります。例えば50ドルをこのハンディキャップに賭けると、25ドルずつがそれぞれのハンデに振り分けられます。
結果は次の5パターンに分類されます。「両方のハンデで勝利」「半分は勝利、半分はドローで返金」「半分は勝利、半分は負け」「半分は負け、半分はドローで返金」「両方のハンデで負け」。
ツーウェイになると少し複雑ですが、通常のアジアンハンディキャップであれば勝ちか負けかだけの賭け方になるので、初めての方はこちらの賭け方がわかりやすいかもしれません。
ハンディキャップのメリット
高配当が狙える
実力差が大きい試合のオッズは、賭ける気が起きなくなることがあります。例えば強豪チームと弱小チームのオッズが、強豪チーム1.05倍・引き分け25倍・弱小チーム75倍だとします。
強豪チームが勝つのはほぼ間違いありませんが、その場合は100ドル賭けても105ドルの配当となり、面白みが少ないです。仮に3点差以上がつくと予想しているならばハンデがついたオッズに賭けることで通常よりも大きな配当になります。
ハンデによってはアンダードッグに賭けることで勝利することも可能になります。実力差が大きい試合で高配当を得るにはハンディキャップで賭けることがおすすめです。
観戦がさらに面白くなる
ハンデがついているので、結果が見えている試合でもスポーツベットとしては観戦の楽しみが増えます。強豪チームは負けているところからスタートになるので、まずはフラットな状態になるまで興奮がとまりません。
普通に強豪チームが勝つだけでは賭けとしては負けることもあるので、最後まで目が離せない展開を楽しむことができます。
スポーツベットのスキルが上がる
ハンディキャップで賭ける場合は、スポーツ知識が不可欠です。ただの勝敗予想ではないので、チームの状況や、選手の状態、展開予想が重要になってきます。
何度もハンディキャップで賭けることによって、スポーツベットの経験値が上がり、スキルが上昇します。慣れるほどに勝率が高まるようになるでしょう。
ハンディキャップの注意点
ハンディキャップオッズがないブックメーカーもある
ブックメーカーによってはヨーロピアンハンディキャップのみの提供、またはアジアンハンディキャップのみの提供ということがありえます。
もっと言うと、ハンディキャップ自体をオッズとして提供していない可能性もあります。利用しているブックメーカーがハンディキャップに対応しているか、どちらのタイプのハンディキャップを提供しているかは事前に確認しておく必要があります。
スポーツによっては呼び方が異なる
ハンディキャップで賭けてみようと考えてもブックメーカーで見つからない場合があります。それはスポーツによってハンディキャップという呼び方が違うことがあるからです。例えば、野球ならば「ランライン」、バスケットボールならば「スプレッド」と呼ばれることがあります。
このように呼び方が違う場合があるので、他の呼び方で提供されていないか確認するようにして下さい。
ハンデを信用しすぎない
ハンディキャップに賭ける場合は、オッズだけを見て賭けるのは危険です。オッズはブックメーカーが設定していますが、オッズには様々な要素が反映されます。
必ずしもブックメーカーのオッズ通りに試合の展開が決まるわけではありませんので、自分自身のスポーツ知識をもとに賭けるようにしてください。参考にするのは構いませんが、オッズに操られないように注意が必要です。
ハンディキャップでおすすめのスポーツ
サッカー
ブックメーカーでも人気の高いサッカーはハンディキャップにおすすめです。もともと点数が入りにくいスポーツなので、スポーツ知識を高めることで、大きく外すことが少ないでしょう。ただし、点数が入りにくいので、大きなハンデの場合は慎重に予想を立てる必要があります。
野球
野球も人気のスポーツです。情報が多いスポーツなので、予想も比較的容易です。野球のハンディキャップは「ランライン」と呼ばれることが多く、ランラインのハンデは±1.5で固定されていることがほとんどです。
+1.5のハンデで勝つには1点差の敗北か、勝利が必要になります。-1.5のハンデで勝つには2点以上の差で勝つ必要があります。チームの特性をしっかりと掴むことが勝利のコツになるでしょう。
アメフト
アメフトのハンデは「ポイズンスプレッド」と呼ばれることが多いです。ハンディキャップで賭けることはおすすめですが、アメフトの得点パターンやルールを把握した上で賭けることが重要になります。
テニス
テニスは実力の差が試合結果に反映されやすいスポーツなのでハンディキャップは特におすすめです。テニスのハンディキャップは「ゲームハンディキャップ」と「セットハンディキャップ」が提供されていることがほとんどです。
ゲームハンディキャップは選手が取ったゲームの合計数に賭けることで、セットハンディキャップは選手のセットカウント数に賭ける方法です。
テニスの的中率を上げるには世界ランキングだけではなく、得意なコートか、パフォーマンスが充実しているかなど、しっかりと分析をして賭けるようにしてください。