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2024-25シーズンのプレミアリーグ前半戦を振り返り!これまでの出来事とこれからの展望

記事の内容簡単まとめ
プレミアリーグ前半戦の順位表・プレビュー
各チームの状況
Optaで見る後半戦への展望
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2024‐25シーズンのプレミアリーグは前半戦が終了し、リーグ折り返しの地点まで来ています。今シーズンは例年と比べて波乱が多い印象を受けます。

特に、直近のプレミアリーグを4連覇しているマンチェスターCの歴史的な大不振は今シーズンの前半戦の最も大きなサプライズとなっています。

後半戦の見どころは首位のリヴァプールがこのまま独走するのかマンチェスターCが奇跡の大復活を遂げるのかといった点になりそうですが、この記事でさらに詳しく解説します。

プレミアリーグ結果
目次 ─ Table of Contents

シーズン前半 順位表

プレミアリーグ順位表

シーズン前半の注目ポイント

2024-25シーズンのプレミアリーグはこれまでにない波乱の連続で幕を開け、前半戦を終えた今も各クラブの明暗がはっきりと分かれるシーズンとなっています。

リヴァプールの首位独走が際立っている中、今シーズン5連覇を目指しているマンチェスターCの大失速は、多くのサッカーファンに衝撃を与えました。悲願の優勝を狙うアーセナルは冨安やウーデゴールなど、多くの負傷者を抱えながらも優勝争いにしがみつく姿勢を見せています。

ビッグクラブ以外に目を向けると、ノッティンガムの躍進が大きなサプライズでしょう。19試合を終え、11勝4分4敗の勝ち点37とし堂々の3位で前半戦を終えています。その一方で、マンチェスターUはクラブ運営の迷走や新監督の苦戦により、14位から後半の巻き返しを図ることになります。

リヴァプール

第19節のスタメン
リヴァプール スタメン

今季のプレミアリーグにおいて、リヴァプールは他を圧倒するパフォーマンスを見せ、首位独走態勢を築いています。シーズン前半戦を18試合でわずか1敗という圧巻の成績で終えたリヴァプールは2位アーセナルに6ポイント差をつけ、さらに1試合未消化のアドバンテージも持っています。

アルネ・スロット新監督
今季、リヴァプールは長年チームを率いたクロップの後任としてアルネ・スロットを招聘し、新体制でのスタートを切りました。スロットはフェイエノールトでの成功を糧に、短期間でリヴァプールに自身の哲学を浸透させ、これがチームの強さの根源になっています。
選手のコンディション
リヴァプールの躍進には主力選手の調子が寄与しています。特にエースのサラーは18試合で17ゴール・13アシストという驚異的な成績を記録。リーグ得点王とアシスト王の両方を狙える状況です。また、キャプテンのファン・ダイクやアレクサンダー=アーノルドのコンディションも例年より遥かに優れています。

アーセナル

第19節のスタメン
アーセナル スタメン

今季のアーセナルは昨年同様にしっかり優勝争いに参加できており、クラブとしての成長をある程度示しています。しかし、現在の順位は2位。首位リヴァプールとの差は6ポイントと厳しい状況に立たされています。アーセナルが1990年以来のリーグ優勝を果たすには、後半戦での劇的な進化が求められるかもしれません。

主力選手の相次ぐ負傷
アーセナルが苦戦を強いられている最大の要因は主力選手の負傷です。キャプテンであり攻撃の要であるウーデゴールを始め、ハフェルツトーマスジンチェンコらが怪我に悩まされています。さらに、チームのエースであるサカもハムストリングの怪我でチームを離脱し、後半戦に向けて暗雲が立ち込めています。
冬の移籍市場
アーセナルがリヴァプールを追い上げるためには、1月の移籍市場での補強が急務です。特に攻撃陣の厚みを増す選手の獲得が求められるでしょう。現地ではソシエダの久保建英も補強候補になるとの報道もあり、もし実現すれば日本人にとって嬉しい知らせとなるでしょう。

マンチェスターC

第19節のスタメン
マンチェスターC スタメン

今季のマンチェスターCはペップ・グアルディオラ体制における過去最低のシーズンを経験しています。4連覇を達成し、今季5連覇を狙うマンチェスターCはこれまで安定した勝率を誇ってきましたが、今シーズンはこれまでにない課題に直面しています。

伸びない勝ち点
マンチェスターCはシーズン序盤こそ順調なスタートを切り、9節終了時点で首位に立っていました。しかし、11月以降に大きく失速。直近の10試合でわずか勝ち点8しか獲得できず、現在の順位は首位リヴァプールから14ポイント差の6位に沈んでいます。
怪我人クライシス
失速の原因の一つは、怪我人クライシスとも呼ばれる主力選手の相次ぐ負傷です。中盤の要であるロドリデブライネの離脱はチームのコア戦術を奪い、攻守の切り替えが滞る結果となりました。また、最終ラインにも多くの負傷者を抱えており、チームのマネジメントが難しくなっています。

サプライズと降格争い

2024-25シーズンのプレミアリーグ前半戦で最も大きなサプライズがノッティンガムの快進撃です。昨季17位と降格ギリギリだったチームは開幕前の大方の予想を大きく覆し、前半戦終了時点で3位につけています。2015‐16シーズンのミラクルレスターの再来なるかと注目が集まっています。

一方で、開幕前から降格候補と見られていたクラブの多くが苦しい状況に陥っています。サウサンプトン、レスター、そしてイプスウィッチは、前半戦終了時点で降格圏内に位置しており、残留に向けた戦いを繰り広げています。

Optaのデータで見る後半戦

Opta| 用語解説
世界中のサッカーリーグにデータ提供をしている企業。国によってはサッカー以外の人気スポーツも取り扱うこともある。サッカーをデータで語る上で欠かせないサービスを提供している。

Optaによると、今季のプレミアリーグはシミュレーション上ではリヴァプールが89.89%という驚異的な確率で優勝すると予測されています。開幕前は82.2%の確率でマンチェスターCが優勝するとされていましたが、歴史的な大失速により、マンチェスターCの優勝確率は0.24%にまで下がっています。

一方、アーセナルは9.54%の確率で優勝すると予測されており、“追う立場”としてまだまだチャンスのある後半戦を迎えます。アーセナルは過去には1997-98シーズンに首位との11ポイント差を逆転して優勝した歴史もあり、その経験は後半戦の巻き返しに向けた希望となるはずです。

降格争いに関しては、前半戦わずか一勝しか挙げていないサウサンプトンの降格確率が99.5%であると予測されています。後半戦で歴史に残るような巻き返しがなければ再びチャンピオンシップ(2部)へと降格する可能性が極めて高いです。

サウサンプトンは日本代表の菅原由勢が所属しているチームでもあるため、国内からの応援も背に奮起してほしいところです。

プレミアリーグ 優勝オッズ

1月3日更新
  • リヴァプール
    1.25
  • アーセナル
    4.5
  • ノッティンガム
    81
  • マンチェスターC
    91
  • ニューカッスル
    151
  • チェルシー
    151
  • ボーンマス
    201
  • アストンヴィラ
    626
  • サウサンプトン
    1001
  • フラム
    1251.04
  • ブライトン
    1501.05
  • マンチェスターU
    1718.04
  • ブレントフォード
    1751
  • クリスタルパレス
    1751.07
  • トッテナム
    1751.07
  • ウェストハム
    1751.07
  • ウルブス
    2782.14
  • レスター
    2782.14
  • イプスウィッチ
    2782.14
  • エヴァートン
    2782.14